紀平梨花の強さの秘密、運動神経+絶対音感+精神力

サンケイスポーツ によると。

 フィギュアスケートの全日本選手権が21日、大阪・門真市の東和薬品ラクタブドームで開幕する。注目は今月上旬のグランプリ(GP)ファイナル(カナダ・バンクーバー)で初出場優勝した紀平(きひら)梨花(16)=関大KFSC。シニアデビューシーズンを軽やかに駆け抜ける紀平の原点の一つである「ヨコミネ式教育」を行う広田幼稚園(兵庫・西宮市)を直撃した。

 2月の平昌五輪女王、アリーナ・ザギトワ(16)=ロシア=を2位に抑えての衝撃V。紀平は日本勢では2005年の浅田真央以来となる、GPデビューシーズンのファイナル制覇を成し遂げた。そんなスーパーガールが通っていたのが広田幼稚園。女子プロゴルファー・横峯さくら(33)=エプソン=の叔父、吉文氏(67)が提唱する「ヨコミネ式」の教育法を取り入れている幼稚園だ。

 読み書き、計算、音楽、体操に力を入れており、6歳の年長までの子供たちが目隠しして鍵盤ハーモニカを弾ける絶対音感や、逆立ちで歩き回れる運動神経を身につける。紀平の在園当時に園長だった岸圭一理事長は、こう振り返る。

 「小柄な子供さんでしたけど、そのなかでも足は速くて、リレーやマラソン大会でも1位。それも断トツで速かったですね。音楽も得意でした」

 活発に動き回る元気印で運動神経は抜群。卒園までの目標とされる跳び箱8段を比較的早く跳べるようになり、逆立ちは先生役として、他の園児に手本を披露することも珍しくなかった。年長時には運動会の1・6キロ走で2位に半周(400メートル)以上の差をつけて優勝したこともある。

 難度の高い課題が並ぶなかで、最も身につくのは演技に直結する音感でも運動神経でもなく、精神力だという。何度、失敗してもくじけず、挑戦を繰り返すことで諦めない強い精神力が育つ。そして、その先に得られる成功体験が、さらに大きな成長につながるという。

 紀平は根っからの負けず嫌いだった。家族で娯楽としてスケートを初めて体験したのは、3歳の頃。当然、転んでばかりだが、滑れるようになるまで帰らなかった。生来の性格に、さらに幼稚園で培われた「諦めない精神」が、現在の活躍の礎になっている。

 紀平は、世界選手権(来年3月、さいたま)代表選考会を兼ねて21日から4日間行われる全日本選手権で初優勝を狙う。05年の浅田がなしえなかったシニアデビューシーズンでのGPファイナルと全日本選手権の2冠もかかる。20日に公式練習を行う教え子に、岸理事長は「まだ16歳ですから、これからさらに活躍して4回転(ジャンプ)を見たいですね」と熱いエールを送った。

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